
— 民俗園、図們国境、網紅壁、恐竜博物館と恐竜の歴史、そして長白山 —
仕事で訪れた中国・吉林省東部の延辺朝鮮族自治州は、韓国文化と中国文化が交錯する地域である。朝鮮族の伝統文化が色濃く残るだけでなく、恐竜の化石が発掘されるなど歴史的な価値も高い。また、郊外には中国と北朝鮮の国境にまたがる壮大な長白山がそびえ、雄大な自然景観を楽しむことができる。しかし、長白山まで行く時間がない場合でも、市内を見渡せる帽儿山があり、手軽に絶景を楽しむことができる。今回は仕事の合間に立ち寄ったスポットについて紹介する。
1. 延吉中国朝鮮族民俗園 — 朝鮮族文化を体感
まず訪れたのは、延吉市にある中国朝鮮族民俗園。延吉は延辺朝鮮族自治州の中心都市であり、朝鮮族の割合が高い多文化都市だ。この施設では、朝鮮族の伝統文化を間近で体感することができる。




見どころ
- 朝鮮風の建築が立ち並ぶ伝統的な村落の再現
- 民族衣装「チマチョゴリ」を着て記念撮影
- 朝鮮族の伝統音楽や舞踊のパフォーマンスを見学
特に印象に残ったのは、どこのエリアでもチマチョゴリをきた女性がカメラマンに向かって、モデルのようにポーズをとって写真を撮っていること。本当にこういうことを恥ずかしがらずできる中国人に感心。そして、今やこのスポットは韓国に行かずとも、韓国に行った写真が撮れるエリアとなっているようだ。
民俗園の建物は、日本人にとっては親しみのある建築様式で、何か古い日本の街並みや住宅と通じるものも感じた。
2. 図們— 北朝鮮との国境を望むスリリングな体験
次に訪れたのは、中国と北朝鮮の国境の町図們(トゥメン)。ここでは、図們江(トゥメン川)を挟んで、北朝鮮の風景を間近に見ることができる。




見どころ
- 「図們口岸(国境ゲート)」から北朝鮮の建物を一望
- 北朝鮮の荒涼とした風景と、緑豊かな中国との対比
- 国境の物々しい雰囲気を体感
対岸には北朝鮮の南陽が広がる。高台から北朝鮮側を眺めていると、とてもゆっくりと列車が走っていった。また対岸に見える北朝鮮の建物の窓ガラスがないのも見えた。貧しさからなのか…。同じ共産主義でも、中国と北朝鮮の発展を分けたものはなんだったのか、色々考えてしまった。
3. 網紅壁— SNS映えするカラフルな夜景スポット
延吉市内に戻り、仕事終わりに立ち寄ったのが「網紅壁(ワンホンビ)」。ここは、SNSでも話題のフォトジェニックスポットである。
夜になると、壁一面にカラフルなネオンアートが点灯し、幻想的な雰囲気が広がる。近くには屋台が多く出て、中国の有名大学・延辺大学もあり、活気があり、特に若者やカップルに人気だった。




見どころ
- 色鮮やかなライトアップで「映え写真」が撮影できる
- 屋台で食べ歩きながら、夜の散策スポットとして最適
- 延吉市の中心部にあり、アクセスしやすい
4. 延吉恐竜博物館と恐竜の歴史 — 白亜紀のロマンが眠る街


恐竜の化石が眠る延吉
仕事の合間に延吉恐竜博物館を訪れたが、時間が限られていたため、外観を眺めるにとどまった。エントランスの広場には恐竜がたくさんいて、とても印象的だった。
延吉を含む吉林省からは恐竜の化石が数多く発掘されている。このエリアは、白亜紀の地層が広く分布しており、当時の環境が恐竜の生息に適していたという。大型草食恐竜の竜脚類以外にも、小型の獣脚類(肉食恐竜)や鳥脚類(草食恐竜)の化石が発見されていて、これらの化石は、白亜紀の多様な恐竜群がこの地域に生息していたことを示している。
次回はぜひ時間を取って博物館の中を見てみたい。
5. 長白山と帽儿山 — 絶景を楽しむ自然スポット
今回は時間の都合で、訪れられなかった長白山。中国版ネッシーが出るというテレビが好きそうなミステリースポットでもある。中国と北朝鮮の国境にまたがるこの山は、標高2,744メートルを誇り、火山活動によって形成された天池を擁している。




見どころ
- 長白山天池… 世界でも有数の美しいカルデラ湖
- 長白瀑布… 天池から流れ落ちる壮大な滝
- 温泉地… 火山活動による天然の温泉が点在
また、長白山までの移動時間がない私のような人には、市内を見渡せる帽儿山もおすすめである。延吉市内に位置するこの山は、1時間ほどで登山することができ、山頂からは市内のパノラマビューを楽しむことができる。




まとめ
延辺朝鮮族自治州は、文化・歴史・映えスポット・恐竜の歴史・大自然が詰まったエリアである。今回の訪問では、
- 朝鮮族の伝統文化が楽しめる「民俗園」
- 北朝鮮を望める国境の町「図們」
- カラフルな夜景が映える「網紅壁」
- 恐竜博物館の外観を見学し、次回の訪問を楽しみにした「延吉恐竜博物館」
- 壮大な自然と天池が広がる「長白山」を断念し、手軽に行ける市内一望地「帽儿山」
を訪れた。出張の合間に限られた時間ではあったが、異文化や自然の魅力を存分に感じることができた。今回実際には訪れられなかった「延吉恐竜博物館」や「長白山」そして、ロシアと北朝鮮、中国の国境である琿春にも足を運びたい。次回は仕事でなく、プライベートでもっと時間を取って、このエリアを満喫したいと思った。

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