そろばん指導者の国際交流:新たな架け橋

2024年6月、私たちの会社にとって非常に意義深いプロジェクトが実現しました。それは、中国のそろばん関係者が日本を訪れ、主要なそろばん教室や団体を訪問し、交流を深めるという貴重な機会です。これは、会社設立当初から掲げていた「人と人との直接的な交流を通じて日中関係をより良くする」という目標に向けた、まさに第一歩となる取り組みでした。

きっかけは「最強大脳」から

今回のプロジェクトの出発点は、中国の人気番組「最強大脳」でした。この番組では、長年にわたり日本のそろばん界の第一線で活躍する方々が紹介され、日本のそろばん技術の高さが広く注目されていました。その影響もあり、中国のそろばん関係者の中から「日本のそろばん教育を直接体験し、交流を深めたい」という声が上がり、私たちがその実現に向けて企画を立ち上げることにしました。

綿密な準備と工夫

この交流プロジェクトを成功させるため、準備段階で主に以下の工夫を行いました。

  1. 訪問先の選定
    事前に中国側のニーズを丁寧にヒアリングし、それに基づき訪問候補を選定。実際に現地に足を運び、最適な視察先を決定しました。また、訪問先との詳細な打ち合わせも行い、円滑な交流ができるよう準備を重ねました。
  2. 翻訳資料の準備
    訪問先の情報を中国語で提供することで、そろばん教育の詳細を深く理解してもらえるよう配慮しました。また、現地での専門的な通訳対応も事前から準備しました。
  3. オンライン事前交流
    初めて訪日する方も多かったため、訪日前にオンラインで日本文化の基本情報を共有する交流会を実施。これにより、不安を解消しつつ、日本文化への理解を深める場を提供しました。
  4. 対話を重視した交流
    形式的な会議よりも、膝を突き合わせた対話の場を多く設けました。そろばん教育を共通のテーマとして、双方が積極的に意見交換を行うことで、深い信頼関係と協力関係を築くことができました。

今後の展望

今回の交流を通じて、そろばんが国際交流の架け橋として果たす役割を改めて実感しました。

実は、そろばんは中国で生まれ、日本で発展し、そして世界に広がっていきました。コンピューターの基本的な概念も、そろばんに由来していると言われています。

日中両国の子どもたちは、そろばんを通じて自らの目標に向かって努力し続けています。そして、この努力を支えるために、指導者たちは常によりよい教育方法を模索しています。今回の交流は、同じそろばんに関わる日中両国の人々が互いに視野を広げ、世界とのつながりを意識する大きなきっかけとなったと確信しています。

今回の交流を通じて、私たちは理想としていた「人々が共通の興味の何かを通じて交流し、学び合う風景」を目の当たりにしました。今後も、そろばんを通じて世界とつながる機会を積極的に創出していきたいと考えています。

今年12月末には、新たなプロジェクトを仕掛けています。日本で開催されるそろばんの国際大会に、中国のそろばん指導者だけでなく、子どもたちも訪日し交流を図るというものです。この取り組みについては、近いうちに詳細をお知らせできると思いますので、ぜひご期待ください。


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