
2024年12月29日、埼玉県さいたま市で開催された国際そろばん大会「World Abacus Classic 2024(WAC 2024)」において、弊社で中国選手の参加サポートを担当しました。この大会は、日本珠算協会と北米珠算教育連盟の主催で行われ、世界6カ国(日本、中国、アメリカ、カナダ、イギリス、ブラジル)の選手たちが集結。そろばんを通じた技術向上と国際交流の場として、大盛況のうちに幕を閉じました。
未来を担う世代が活躍!小学生から高校生がメインの大会
WAC 2024では、主に小学生、中学生、高校生が中心となり、各部門で熱い戦いが繰り広げられました。最年少は4歳の参加者、最年長は社会人までと、幅広い年齢層が英語を共通言語としてそろばん競技に挑みました。
中国から参加した選手は小学生12名。日本は初めてという選手がほとんどでしたが、小学6年生の翟 博誠(Zhai Bocheng)選手が個人総合競技で2位を獲得、小学5年生の陳 芊潞(Chen Qianlu )選手が英語読上暗算で、5位に入賞するなど、中国選手たちも大健闘していました。


そろばんで生まれる絆:多言語進行で国際交流
大会は日本語、英語、中国語の3カ国語で進行され、言語の壁を越えた真の国際大会となりました。特に「英語読上算、読上暗算」では、非常に速いスピードで問題が読み上げられる中、母国語ではない選手たちが驚異的な集中力を発揮して大健闘。各国からの選手や先生が刺激を受ける姿が印象的でした。
大会前日28日の練習会で、参加者たちの緊張も徐々にほぐれていて、大会当日は、リラックスした雰囲気の中で、競技が進行しました。そろばん作り、プレゼント交換など競技の間に趣向も凝らされ、会場全体は始終温かな雰囲気で包まれていました。


先生や保護者のサポートが大会を成功に導く
今回の大会では、中国から選手たちと共に先生たちや保護者も駆けつけました。中国の先生たちの中には、大会運営にボランティアとして大会に自主的に参加した方もいて、競技の進行補助、採点など、裏方の作業を経験しました。こういった大会運営の協力も、お互いのノウハウを共有し合う素晴らしい機会になりました。
ある先生は、「大会の運営にも貢献できたことを嬉しく思います。こうした場によって、そろばん国際交流をさらに深めるきっかけになることを期待しています」と語っていました。
また大会の進行を妨げないよう、保護者たち専用の視聴会場も用意され、さらには、中国の保護者や関係者に向け、オンライン配信も行われ、多くの方々が会場に熱い声援を送っていました。


WAC 2024を支えた会場:USAそろばん教室
大会の会場となった埼玉県さいたま市のUSAそろばん教室は、日本のトップクラスの選手を輩出していることで知られています。今回も、同教室の辻窪凛音(Rinne Tsujikubo)選手や弥谷拓哉(Takuya Yatani)選手が出場し、観客や選手たちにその卓越したスキルを披露。若い世代にとって大きな刺激となる場面が多く見られました。


大会後の交流会:そろばんが生む笑顔
大会終了後には、参加者たちがリラックスして楽しめる交流会が開かれました。ホームパーティーのように、お寿司やピザ、様々な料理やお菓子が用意され、選手や保護者、先生たちが和やかな雰囲気の中で親交を深めました。参加者からは「他国の保護者や先生たちと意見を交換し、新しい視点を得ることができました。このような機会を子どもたちにも与えられたことが嬉しい」という声が上がり、大会全体の意義を高く評価していました。
次回はアメリカ・カリフォルニアで開催!
次回のWACは、2025年8月にアメリカ・カリフォルニアで開催予定です。早くも中国選手団から参加の意向があり、そろばんを通じた国際交流の輪がさらに広がっていく実感も得られました。

日本と世界をつなぐ架け橋として
今回、弊社にとって、子どもたちの参加する大会への関わりは初めてで、中国選手のエントリー手続きから現地でのフォローまで、細やかな対応を心がけました。
昨年の6月に初めて中国からのそろばん視察を企画し、日本と中華圏をつなぐ架け橋として教育や文化交流を推進していこうと決意を新たにしていましたが、今回の大会を通じて、さらにそろばんを軸にした世界との架け橋としての役割を果たせたことを本当にうれしく思っています。次回大会やその他の活動にもどうぞご期待ください!

ワールドアバカスクラッシック:https://soroban.us/wac/2024/WAC2024youkou.pdf
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